航海

4泊5日の乗船実習がありました

松阪港を出て伊勢湾の10地点で観測を行い、那智勝浦に停泊して市場を見学したり太地町のくじら博物館に行きました

1日目の夜は低気圧が接近していて海が時化ていました

友人がくれた酔い止めをもらい飲みましたが船酔いしてひどくつらい思いをしました

吐いても吐いても吐き気が止まらず手足がしびれて頭が回らずうまく喋れませんでした

脱水症状だったようで二等航海士さんの私物のポカリの粉でポカリを作ってくださり飲ませてもらいました

水温と塩分のグラフとレポートが課題で出されたのですが締め切りを伸ばしてもらえました

航海当直や食事当番が班ごとで当番制でした

2日目の朝の航海当直でブリッジに立って伊良湖水道を抜けるのを見ていました

伊良湖岬と神島が朝日に照らされて輝いていて今までのわたしの経験では想像できない光景だったので生きているのだと思いました

その光景を言い表すのは神々しいとか綺麗だとかわたしが知っている言葉ではちょっと違うなという感じでした

食事当番は食事の配膳と食器洗いをするのですが予定変更の影響で3日目の夕飯の片付けと航海当直が重なってしまいました

わたしたちの班は2人が航海当直にあたり2人が片付けをすることで乗り切ろうとしましたが航海当直の前の班の人が食器洗いを交代してくれたので4人で航海当直ができました

航海士さんに言われたわけではなく前の班が自分たちで考えて助けてくれたので良い人たちだなと思いました

夜の航海は灯台の灯りや船のライトをもとに他の船舶の位置や自船の状況を判断します

レーダーやGPSもあるのですが目視で周りを見ていました

暗い海を進むのは明るいときと違ってドキドキしました

他の船舶はこちらよりも大きかったり小さかったり向きが同じだったり違ったり近づいてきたり離れていったり

黒ではなない灰色と青の混ざったような色の空間(この色ももっと知識があったら◯◯色って言えるかもしれない)に光がぽつんぽつんと点在して動いていてそれぞれ違う目的や行き先があってどこかの誰かはこの様子を人生みたいとかたとえるのかなと考えました

上陸してからは観光気分でマグロを食べに行ったり温泉に入って楽しかったです

4日目の時化を避けて予定が変更になり上陸時間が短くなりましたが2日目も3日目も美味しいマグロ料理を食べて眺めの良い温泉に入れたので満足しました

去年の先輩の中には那智勝浦ではなく蒲郡に航路変更した人もいたらしいので那智勝浦に行けたのはよかったです

ロープワークでもやい結びなどを習って、確認テストがあるから覚えなさいと言われました

数回やったら覚えたのでテストまで暇だなと思って寝ようとしたのですが他の人たちは廊下の手すりなどでテストまでずっとロープワークの練習をしていたのでえらいなと思いました

一人だけ寝ていると悪い人みたいなので時々しゅっと混ざって一緒にロープワークをおさらいして真面目なふりをしました

陸に戻ってからは平らなところを歩いていてもふわふわぐらぐらして、船の上にいるみたいでした

これが陸酔いなのだとわかりました

航海で酔って吐いている時はなんでわたしはこんなつらい思いをしているのだろうと水産を学ぼうと志したことを後悔しましたが陸に上がってからはどれくらいつらかったかすぐに忘れてしまいました

酔い止めは船に乗る30分前に飲んだらちゃんと効いたので次からも乗る前に酔い止めを飲もうと思いました